LIVE DVD『EARLY ACTION』好評発売中!
THE MODSが2021年6月に配信したオンラインライブ「EARLY ACTION」がDVDで発売!
活動初期にライブを行い数々の伝説を残したライブハウス・鹿鳴館にて撮り下ろされたライブ映像を、配信時の映像から再編集したディレクターズカット版としてリリースする。セットリストは初期の楽曲に限定され、古くからのファンのみならず全てのモッズファンが満足できる内容になっている。さらに配信時には未公開の楽曲や、メンバー4人のトークセッションも収録される。
THE MODSの初期衝動と円熟が合わさった貴重なライブ映像、是非チェックして欲しい。
【収録曲】
GANG ROCKER / が・ま・ん・す・る・ん・だ / WATCH YOUR STEP 試聴 / 夜が呼んでいる / U.K. FLIGHT 583 / ONE BOY / 夜のハイウェイ 試聴 / BOY MEETS A GIRL / DO THE MONKEY / BACK STAGE / POGO DANCING / GUNS IN THE JAIL / ご・め・ん・だ・ぜ / ONE MORE TRY / ゴキゲンRADIO / 記憶喪失 / 不良少年の詩 / 激しい雨が / NO REACTION / TOMORROW NEVER COMES
[Extra Track 1]
HELL TO HEAVEN / SHE’S THE C / 死ぬほどKISS
[Extra Track 2]
THE MODS Talk Session
・『EARLY ACTION』
・発売日:2021年12月15日
・品番:RHBA-37
・価格:5,500円(税抜価格5,000円)
・仕様:DVD片面二層1枚
・発売元:ROCKAHOLIC Inc.
・販売元:SPACE SHOWER NETWORKS INC.
・全国CDショップ・ROCKAHOLIC Official Goods Storeにて好評発売中!
・TOWER/HMV/Rakuten/amazon/TSUTAYAでの取扱はこちら<https://ssm.lnk.to/EarlyAction>
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『EARLY ACTION』LINER NOTES text by TAKASHI HONDA
40年目の6月21日。THE MODS(以下モッズ)が静かに動き出した。場所は黎明期のホームであった目黒鹿鳴館。『EARLY ACTION』というタイトルを聞いて胸の高鳴りを抑えきれない古くからのファンはどれだけいたことか。
周知の通りモッズは1981年6月21日、アルバム『FIGHT OR FLIGHT』シングル「崩れ落ちる前に」でEPIC SONYよりデビュー。その9日前に行われた目黒鹿鳴館におけるライブで最高動員記録を樹立。同年10月から始まった全国ツアー「NEWS BEAT GIG」では、この場所を皮切りにセカンドアルバム未収録曲のソノシート(NEWS BEAT / KNIFE AND PISTOL)を配布。モッズの軌跡を辿り、その礎を語る上で目黒鹿鳴館は最も重要な場所だと言える。時代を映し、アグレッシブなビートに乗せて今を歌にするモッズの鋭角的なアプローチと、森山達也の紡ぐ、心のずっと奥に響くメロディは、当時日本にはなかったロックバンドの指標とも言える存在だった。
ファーストアルバムの中で「右か左かどちらか決めなよ」と歌い、約4ヶ月後にリリースされたセカンドアルバム『NEWS BEAT』の中で「悪い奴ばかりいるわけじゃない 俺の周りはこんなにイカシタ顔してる」と歌ったモッズの東京進出後、日々の変化がこの場所に凝縮されてると言ってもいいだろう。
しかし、不退転のロッカー40年目の目黒鹿鳴館である。1981年のアグレッシブなビートは、時を経て熟成し、音のふくよかさを増し、長きに渡るキャリアを誇るロックンロールバンドでしか奏でることのできないヴィンテージへと熟成していたのは確かなこと。
ロックンロール…ロックが衝動、瞬発力で、ロールが転がり続ける持続性、タフな普遍性であるとするならば、モッズが最上級のロックンロールバンドであることがここに記録された映像で明白になる。モッズの音には嘘がない。瞬時のイントロを聴くだけでそこに4人の生き方が露わになる。
本作のセットリストは『EARLY ACTION』の名に相応しく、ファーストアルバムから1986年にリリースされた6枚目のオリジナルアルバム『CORNER』までの楽曲がセレクトされている。当時のアレンジより僅かだがBPMを落とし、楽曲の持つ本来の味わいとなった現在のモッズのビートは、より森山のヴォーカルに寄り添い、60年代のブリティッシュ・ビートからパンクを経由して博多に流れ着いた音の豊潤さを感じる。土台を支えるハードドライヴィングしながらも堅固なリズムはモッズの真骨頂だ。初期のモッズを象徴するような「GANG ROCKER」「が・ま・ん・す・る・ん・だ」「WATCH YOUR STEP」と続き、「夜が呼んでいる」ではロンドンの香りの中に森山の叙情的なメロディが際立ち、改めてメロディラインの普遍性を実感する。
そう。メロディの普遍性が今も心の奥に深く突き刺さるのだ。確かにモッズは一過性の大ヒットを出すようなバンドではない。10人が聴いて8~9人が好きになる大衆性を兼ね備えた音楽とは違う。しかし、その10人のうち、1人か2人のモッズが好きと思えた人の心への突き刺さり方は果てしなく深い。モッズは人生の伴走者になる。懐かしさという表現とは無縁のメロディとリリックはファンにとっての生き方の指針となり、それぞれの胸に秘めたいくつもの物語を紡ぎ出す。こんなバンドが40年以上もロールし続けてくれているのは奇跡でしかない。そんな思いに満たされながら40年前に想いを馳せ、今のモッズのビートに酔いしれるのはなんと幸福なことだろう。
苣木が、今日はこの曲しか考えられなかったという「U.K.FLIGHT 583」では森山のリードギターが弾け、苣木のギターと絡み合い極上のグルーヴを醸し出す。北里の「POGO DANCING」ではパンクの初期衝動を内包したモッズの側面を垣間見ることができる。1982年の「伝説の雨の野音」について触れる森山のMCからの「ONE BOY」や、同じく森山の「ロックを取られたら何のために生きてるの?」というコロナ禍ならではの重みのある言葉と共に歌声が染み入るスローナンバー「BACK STAGE」など、過去と現在が交差しながら40周年のアニバーサリーに鹿鳴館のステージに立つメンバーの今、現在を体感できるだろう。歴史を俯瞰しモッズの今を感じる特別なステージだ。
そして後半、「激しい雨が」で映し出されるワンシーンに粋なギミックが!ここで多くは語るまい。鹿鳴館、激しい雨が、テレビ中継…このワードで心躍らせ、その後の人生に大きな変化をもたらした者なら分かるディティールが再現されている。この一瞬に目頭が熱くなり、魂が揺さぶられることは必至だ。
Extra Trackには、デビュー時期を前後した若き日のモッズをテーマにした4人のトークセッションも。このトークの中で見せる4人の笑顔、そして鹿鳴館が彼らにとってどのような場所であったのかが克明に解き明かされる。ライブ映像と併せてモッズ40周年のアニバーサリーに感謝の念を送りながら、今に繋がる礎を再確認し、あのモッズコールが響き渡る約束の地に想いを馳せるのも悪くないだろう。モッズは今もロックンロールの最前線に立ち続けている。