LIVE DVD『続・約束の夜』好評発売中!

LIVE DVD『続・約束の夜』好評発売中!

 


2022年7月9日、モッズは再び野音に立った。未だ終息をみないコロナ禍、ロシアによる戦慄的侵攻、世界に横溢する不条理に挑むかのようにフォーカウントは叫ばれた。会場を覆い尽くすロックへの希求は繰り出される楽曲により昇華してゆく。その一部始終を見届けて欲しい。『約束の夜』と『続・約束の夜』、この両者にてモッズの40周年は完結する。

 

【収録曲】
S・O・S / F.T.W. 試聴 / MAYDAY MAYDAY / STORY / BOOGIE BOMB / SHE’S THE C / ハートに火をつけて / 涙のワンウェイ / クラレンス+アラバマ / GO-STOP BOOGIE / バラッドをお前に / JOHNNY COME BACK / ゴキゲンRADIO / パズル・シティを塗りつぶせ / UNDER THE GUN / いつの日か…Doomsday War / READY TO ROCK / STAY CRAZY / KILL THE NIGHT / LET’S GO GARAGE
[Extra Track] TOUR DIGEST

 

・THE MODS『続・約束の夜』
・発売日:2023年6月21日
・品番:RHBA-39
・価格:5,500円(税抜価格5,000円)
・仕様:DVD片面二層1枚
・発売元:ROCKAHOLIC Inc.
・販売元:SPACE SHOWER NETWORKS INC.

 

・全国CDショップ・ROCKAHOLIC Official Goods Storeにて好評発売中!
・TOWER/amazon/HMV/Rakuten/TSUTAYAでの取扱はこちら<https://ssm.lnk.to/ZokuYakusoku>
・お近くのSHOPに在庫がない場合は品番(RHBA-39)をお店の方に伝えればお取り寄せ可能です。

 

 

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『続・約束の夜』発売を記念して、タワーレコード新宿店、梅田NU茶屋町店にてパネル展の開催が決定!展示したパネルは、両店舗にて対象商品をご購入いただいたお客様に抽選でプレゼントいたします!
詳しくは下記をご覧ください。
(両店舗での展示期間は、都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。)

 

タワーレコード新宿店⇒https://tower.jp/store/news/2023/06/055001
タワーレコード梅田NU茶屋町店⇒https://tower.jp/store/news/2023/05/096020

 

 

 

 

 

『続・約束の夜』LINER NOTES text by TAKASHI HONDA

 

2022年7月9日。東京の天候は晴れ。午前中に空を覆っていた雲は15時過ぎには消え去る。レコードデビュー40周年を記念するアンコールツアー・THE MODS 40TH ANNIVERSARY LIVE ENCORE『続・約束の夜』最終日の日比谷野外大音楽堂公演、この日ばかりはTHE MODSも空を味方につけたようだった。この日の最高気温は32℃とされているが、なんだかとても暑い日だったように思えてならない。記憶の中でこの日のTHE MODSは、いつも以上にアグレッシブに攻めまくっていた。それは、40年以上というキャリアを持ちながらも、その先を見据え見えないゴールへと向かう決意表明のようにも感じたし、緊迫するウクライナ状況への返答だったようにも感じた。

 

あれから約1年。この日のステージの全貌を記録したDVD『続・約束の夜』を観ると、それだけではない熟成された音の中に垣間見られる懐の深さや、誰にも何にも媚びずに自身の音を追求してきた者が見せるミュージシャンとしての矜持など、様々な側面でTHE MODSの現在を感じ取ることができた。

 

冒頭でカメラはステージへ向かう4人を映し出す。時折笑顔を見せる森山達也、北里晃一に対し、これから戦いを挑むような真剣な面持ちの苣木寛之、佐々木周。4人の表情にはいくつもの苦境を乗り越え、この約束の夜にたどり着くことが出来た気持ちが交差しているようにも思えた。この日の苣木のMC、「ここに戻ってくると約束した相手は自分自身だと思います」という言葉の真意が垣間見られるワン・シーンだ。

 

オープニングナンバー「S・O・S」のイントロから一気にヒートアップする観客。ロックンロールのうねりに一気に飲み込まれ、ステージとフロアは一体化する。これもTHE MODSの醍醐味のひとつなのだが、そこに存在する衝動だけではない音のきめ細かさがこの映像から、はっきりと伝わってくる。40年以上のキャリアで蓄積された、世界中探しても彼らだけにしか出せない音。この部分をしっかりと堪能して欲しいと思う。

 

そして、特筆すべきは中盤、「SHE’S THE C」「ハートに火をつけて」「涙のワンウェイ」という新旧織り交ぜたミディアムナンバーだ。40年以上前の名曲たちは、色褪せることを知らず普遍的なメロディが、今もなお心の奥に深く突き刺さる。そして珠玉のパワーポップとも言える「涙のワンウェイ」は、森山のモノローグのようなリリックがバンドとファンの未来を照らすように希望に満ち溢れている。この曲は間違いなく、これからのTHE MODSのステージに欠かせない1曲となるだろう。メロディが際立つ楽曲だからこそ、森山のヴォーカルの凄みがダイレクトに伝わってくる。改めてすごい人だと思う。歌声が空に突き抜けるようなシンガーとしての力量は、言うなれば、サム・クックのスタイルを継承しているかのような側面すら感じられる。

 

続く、JOKER TIMEで見せる森山の躍動感溢れる動きとロカビリーフレーバーたっぷりのアレンジで聴かせる「クラレンス+アラバマ」と「GO-STOP BOOGIE」は、エルヴィス・プレスリーから脈々と継承されるロックンロールエンターテインメントの究極だ。激しい動きの中で情感たっぷりに歌い上げる森山の表情の機微からも楽曲が持ち合わせる物語性が際立つ。そして、本編ラスト「パズル・シティを塗りつぶせ」は、60年代半ば以降、成熟していくローリング・ストーンズやザ・フーの壮大な世界観に比肩する。新たな息吹をもたらすようなアレンジはこの日のクライマックスに相応しいものだった。

 

このように自分たちにとって揺るがないルーツを感じさせながらも、唯一無二のオリジナルとして確立させるモッズマジックが40年以上のキャリアの中で今も進化を続けている。

 

この日のアンコールは、今の時代を色濃く反映させた内容だった。不穏なサイレン、ステージには野音の夕闇をサーチライトのように照らす赤色灯。1曲目の「UNDER THE GUN」は現在の世界情勢に対するモッズのアティテュードであることは言うまでもない。2曲目はモッズ流の反戦ソングであり、この「UNDER THE GUN」が1991年にシングル・リリースされた時にカップリング曲として収録された「いつの日か…Doomsday War」だった。そして、コロナ禍の閉塞感を突き破り、その先へ向かうバンドとしてのメッセージを内包させた「READY TO ROCK」へ。

 

2回目のアンコールでは、「TWO PUNKS」に並ぶアンセムとも言える「STAY CRAZY」から始まり、ティーンエイジャーの刹那を永遠のものとした名曲「LET’S GO GARAGE」で幕を閉じる。完膚なまでのセットリストだった。

 

THE MODSの長い歴史の中では、様々な転換期があったように思える。しかし北里は言う。「俺たちの音はずっと続いとるんよ」と。”雨の野音”からはじまる数々の野音の伝説、過酷なロードだった1984年の『AROUND JAPAN 100-P TOUR』、「NAPALM ROCK」を初披露し、嵐の渦中のようなスリリングなステージで全ての観客を圧倒させた『アスファルト・ジャングルの上の独立記念日』、ステージ上にカウントダウンの電光掲示板が設置された『JUST 47.~If you can rock me.』…。

 

これまでのライブアクトを振り返ってみても、どれひとつ欠けていても今のTHE MODSは存在していないということだろう。だからこそ、この『続・約束の夜』には大きな意義がある。今年レコードデビュー42周年を迎える彼らにとっての集大成であり、そしてこれからも続く長いロードの欠くことのできない通過点でもあるのだから。

 

 

 

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