NEW SINGLE『READY TO ROCK』好評発売中!
2年ぶりに放たれるTHE MODSの新曲、ついにリリースが決定!3曲収録のシングルとして発売される。リードトラック「READY TO ROCK」はウィルスに蹂躙され混迷を深める世界を切り裂く超弩級のアッパーカット。タイトルが示唆する通り、モッズからの宣戦布告に他ならない。セカンドトラック「涙のワンウェイ」は落涙必至の光景が目に浮かぶナンバー。デビュー40周年を迎えたモッズが辿ったワンウェイ、それはずっとついて来たファンのワンウェイでもある。そしてサードトラック「TWO PUNKS (Live Version)」は今更の説明は不要だろう。バンドとファンの絆が昇華した瞬間がライブバージョンに残されている。我々にはライブという場がどれだけ必要不可欠なのかを再確認して欲しい。
THE MODS『READY TO ROCK』
01. READY TO ROCK 試聴MV
02. 涙のワンウェイ 試聴
03. TWO PUNKS (LIVE) 試聴
・発売日:2021年10月20日
・品番:RHR-15
・価格:1,000円
・発売・販売:ROCKAHOLIC Inc.
この商品はライブ会場・通信販売・デジタルリリースになります。
一般のCDショップでの販売は行いません。
・ROCKAHOLIC Official Goods Storeにて好評発売中!
・配信リンク:https://ssm.lnk.to/READYTOROCK
『READY TO ROCK』LINER NOTES text by TAKASHI HONDA
THE MODS・40周年のアニバーサリーに向けた本格始動としての新譜がファンの手元に届く。前作の4曲入りシングル「BRICK DISTORTION」からは2年以上の月日が流れた。その間の世の中の動きは周知の通りだろう。これまでのモッズの現状にしてみても、森山がかつてしたためた「TOMORROW NEVER COMES」の一節「降り止む事がない雨に立ち / 激しい言葉が打ちつける / GARAGEの中に身を隠し / 少しの陽射しを待つしかない」に集約されている。
森山、モッズの紡ぐリリック、メロディは常に時代を映す鏡であると同時に、生きる根源に潜む普遍的なテーマに対し、聴くものがどう立ち向かうべきかというヒントを持ち合わせた力強さがある。そしてこの強さは決してサビつくことがない。それはレコードデビューから40年、いや、森山がミュージシャンとして生きていく決意をしてからという長い年月の間、数々の逆境に立ち向かい、自らの意志で、まだ道筋すら示されていなかった日本のロックシーンの中で、道なき道を歩きながら自分たちの進むべき行く先を切り拓いてきた強さに所以しているのかもしれない。
結成10年目に後進の行く道筋を示すため発足したスカーフェイス・レーベル〜アンティノス・レコードを退き、ROCKAHOLICでインディペンデントの活動を選んだ時もそうだった。かつて森山に「モッズは道がふたつに分かれた時、必ずキツイ方を選びますね」と訊くと、「そうかもね」と笑って微笑みかけてくれた。そしてそこには、どんなに困難な状況でも同じ船に乗りモッズが最もモッズらしくあるために何をすべきかという方向性に関して寸分の狂いもないメンバーの絆があった。それは、日本最高峰のロックンロールバンドとしての本質だった。
「READY TO ROCK」…。有事とも言える現実と向き合いながら、活動再開を眼前にしたモッズの意志が集約されたこのナンバーには、かつて、天安門事件をきっかけにロックシーンの最前線に完全復活した時同様、いや、それ以上の決意とエナジーを感じ取れるはずだ。
今回のリリースにあたり、森山と共にプロデューサーとして名を連ね、エンジニアとしても手腕を振るったKOZZY IWAKAWAのもとに決して音が良いとは言えないデモテープが届いたのは緊急事態宣言の最中だった。そして、そこには「いつか始める時、この曲をやろう」という森山のメッセージと共に。
KOZZYには一瞬で、この曲にアルバム「NAPALM ROCK」でロンドン・レコーディングを敢行した時のモッズの感触が蘇ったという。今回のレコーディングに際し80年代に使用したヴィンテージの機材を集め、仕上がった音に「メンバー全員から一発オッケーが出た」というエピソードからも、4人のメンバーとKOZZYの以心伝心が今回のリリースの根底にあることが分かる。
決してPLAY IT LOUD一辺倒な音ではない、パブロックを経由してパンク・ロックへと繋がるモッズ・サウンドのぶっとい幹である脈々と続くロックンロールの系譜を根底に80’sのエコー、リヴァーヴ機材が醸し出す煌びやかな演出が加味されている。故きを温め新しきを知るといった最も彼ららしい手法の音作り。それは、モッズが最も得意とする、ど真ん中の直球と言ってもいいだろう。
40周年と節目、”退路ヲ断ッテ前進セヨ”という言葉が最も相応しい最前線へ戻るといった決意表明、溢れんばかりの思いを凝縮させたモッズが選んだ音がこれだった。
聴いたものなら気付くはずだ。北里のハード・ドライヴィングな重たくロールするベースが、三人の背中を見ながら叩き続け、身体に染み着いたモッズ・ビートを刻む佐々木周のドラミングが、そして、Made in UKを経由したロックの普遍的かつアグレッシブな部分を吸収し、確固たるオリジナリティとして打ち出す苣木のギター・リフが、森山のヴォーカルを包み込むように、この4人でしか成し得ないグルーヴとなり転がっていく。決して力で押していくのではない。稀有なメロディ・メーカーである森山の抑揚を感じながらも繊細さが際立つ旋律と”今が最高”と断言してもいい森山の”歌”ありきの音作りだ。
「READY TO ROCK」がモッズの”強さ”を体感できる一曲であるなら、セカンド・トラックに収録された「涙のワンウェイ」はモッズの”優しさ”を垣間見られるメロディアスなナンバーだ。苣木のオーバー・ダビングされた、どこか懐かしくも時代を超えた美しさを醸し出すギター・サウンドが特徴的なこの曲は、昨年リリースされた森山のソロアルバム『ROLLIN’ OVER』を経たモッズの音である。このアルバムでヴォーカリストとしての新境地を開拓した森山の経験を4人のバンド・サウンドとして、どのように落とし込んでいったか。その答えがここにあった。
そして、サード・トラックに収録された「TWO PUNKS」。これはもう説明不要だろう。森山、北里の極めて個人的な物語が”雨の野音”を経てみんなの歌になったファンのアンセムだ。このライブ・テイクに収録された森山のMCは今、待ち侘びた時を迎えるファンの心を代弁しているかのようだった。
用意はいいかい?この極上トラックをひっさげ、THE MODSがステージに帰ってくる。バンド・サウンドは4人の絆と同じように、より強固なものとなり、観る者を圧倒させるだろう。
READY TO ROCK!LET’S ROCK AGAIN!!